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公害病再燃?

  • 執筆者の写真: マルフクメディカルフーズ
    マルフクメディカルフーズ
  • 5 分前
  • 読了時間: 2分

 過日、秋田県の米からカドミウム(以下Cd)が規定値以上に検出されたと公表され回収が発表されました。米価格が上昇して、政府の備蓄米が市場に出回り始めて、今までにないコメ事情がひっ迫している現状に更に危機感が加わりました。

 ご存知のように、四大公害病の一つとして、土中の金属であるCdは鉱山から排出され、神通川の水や流域を汚染し、この川水や汚染された農地に実った米などを通じて骨のカルシウム(Ca)の代わりに入りこんで、身体がイタイイタイと悲鳴を上げたため、イタイイタイ病と言われ、認定されたのが1967年です。今では美しい水と大地がよみがえっていますが、長い辛い住民の苦悩があり、今も健康調査が行われています。今回、場所が違いますが、夏の水不足で田畑の管理不足と言っていますが、平成23年の食品衛生法改正により、米中Cd濃度基準が従来の玄米中1.0ppmから0.4ppmに引き下げられたので、今回の実測値が0.47~0.87ppmで異常値となりました。その他の公害病と言えば水俣病がありますが、これも企業の廃液に含まれる有機水銀の垂れ流しにより、海を汚染し、魚介類を食べた人々が有機水銀中毒を発症したもので、熊本県以外に新潟県の阿賀野川水銀中毒も公害病と認定されました。

 そういえば思い出したことがありました。20数年前、学生との卒業研究で、故郷の米の金属を測定したことがありました。その中で異常値を示したコメがあり、これを公表すると大問題になると察知し、公表を控えたことがありました。水銀だったかカドミウムであったか忘れましたが、米は常食する大切な資源です。今回発見された事は、更に注意を促すことでピリッと背筋が伸びたと思います。企業の責任は大きいですし、今でも大きな川の近くにある水田から収穫された米には警戒が必要です。


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