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食べる事の大切さ―食道について―

  • 執筆者の写真: マルフクメディカルフーズ
    マルフクメディカルフーズ
  • 12 分前
  • 読了時間: 2分

 毎朝、「日本の息子」と言われる大谷翔平さんの様子をチェックします。推し活ですね。大谷さんがホームランを打つと元気になれると感じているのは私だけではないと思います。直近の試合でドジャースの投手が食道破裂から復帰して、勝利したとの情報が。食道破裂とはちょっと想像しにくいですが、食道の壁が破れたり、穴が開いたりするような裂傷になります。激しい嘔吐や大きな食べ物の塊が食道に仕えて内圧が上がり裂傷が生じていきます。嘔吐により一緒に上がってくるpHの低い胃酸によっても食道に障害を与えます。しっかり噛むことが大切ですね。その他、食道破裂まではいかなくても食道に送り込む時に、気道に間違って入ってしまう嚥下困難症は高齢者に多くなります。食物を噛む力が弱くなると、食塊が粥状にならず、硬いまま、また、ぱさぱさの刻みで水分が少ない状態では気道に入るとむせますが、嚥下困難者はむせる事もできなくなってしまいます。自然と嚥下できるように、特別用途食品の嚥下困難者用食品(とろみ調整用食品)を使うと、料理にとろみがつき、嚥下しやすくなります。では流動状態が良いかというと、これも気道に入る場合もありますので、お茶や水にも、とろみをつけます。ミキサーでドロドロ状態にすると、例えば茶色の「肉じゃが」では何もかも形にならず、見ただけで吐き出しそうになります。ミキサーを回すのに水を足しますのでどうしても、栄養量が低く全量は食べられません。そこで、じゃが芋、人参、牛肉を各々ミキシングしてそれぞれにゲル化剤を加えて、固めて冷やしそれらしく切ると、ムース状になった形のある「肉じゃが」ができますが、もともとの1人分の栄養量より低下してしまいます。低栄養にならないように、総合栄養食品(病者用)(商品名メイバランス)を補給できれば良いかと考えます。これは、通常の食事形態による摂取ができない病者に対して栄養素が総合的に配合された食品です。先回の分子栄養学では、ほとんどの病気の根源はたんぱく質不足、糖質過剰と言われますが、長期にわたる低栄養からくる褥瘡もたんぱく質不足で、コラーゲンペプチド、亜鉛、ビタミンCが強化された栄養用途食品(商品名ブイクレス)を補給します。まずは口から食べる事が長く継続できるように、口、食道の不調に陥らないように、口の周りの筋肉運動、嚥下機能を衰えさせないように舌の体操、そして今日も良く喋り笑いましょう。たんぱく質不足にならないように、私はこの総合栄養食品を常備しています。


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